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カイロプラクティック とは?オステオパシーとの違い、資格・保険について詳しく解説!

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2016年における厚生労働省の統計資料では、全国の治療院数は約13万6,000ヶ所あると報告されています。これは、同年におけるコンビニ数の約2倍で、多くの人が治療院に通っている証拠ともいえます。

治療院で行われている治療法の1つとして「カイロプラクティック」が挙げられますが、どのような施術かどうかわからず、施術を受けるかどうか迷っている方も少なくありません。今回はカイロプラクティックの概要やオステオパシーとの違い、資格・保険について解説していきますので、治療院を選ぶ際の参考としてぜひご覧ください。

カイロプラクティックとは?

カイロプラクティックは、主に背骨を中心に手技で骨格のゆがみを調整し、体の改善を図る治療法です。その歴史は古く、現在世界中に約10万人の「カイロプラクター」が存在すると報告されています。

 

カイロプラクティックの歴史

カイロプラクティックは、アメリカのダニエル・デビット・パーマー氏によって1895年に開発された自然療法で、その起源は古代ギリシャ・ヒポクラテスの時代にあるといわれています。1897年に「パーマー・スクール・オブ・カイロプラクティック」が開校し、全米各地に学校が設立されました。

その後、世界各地で学校が開設され、現在は80ヶ国以上におよんでいます。1997年には世界カイロプラクティック連合(WFC)が世界保健機関(WHO)に承認。先進国の40ヶ国以上で保険診療の対象となっています。

日本にカイロプラクティックが入ってきたのは、1916年(大正5年)と比較的早い時期でしたが、欧米のようは十分な法整備は現在になっても確立されていません。そのためあくまでも民間療法であり、さまざまな人が開業しています。

 

カイロプラクティックには資格が必要?

カイロプラクティックは、WHOのガイドラインのような明確な基準があり、通常の医療と同等レベルの知識が求められます。資格を取得するためには、正式な認可を受けた専門大学の科目を履修しなければなりません。

しかし、日本ではこのような法的な規制はありません。カイロプラクティックはあくまでも民間療法で、比較的簡単にカイロプラクターとして開業できます。カイロプラクティックを教える学校もありますが、学校の卒業生が運営していたり、指圧師などの国家資格を持った人が経営していたりするなど、学校によってその特徴はそれぞれ異なります。

WHOのガイドラインに準じた教育を行っている学校もありますが、短期講習を受けただけで開業できるスクールも一定数存在しているのが現状です。そのため、カイロプラクティック院を選ぶ際には、どのような過程を経て開業したのかを確認することも重要です。

 

カイロプラクティックとオステオパシーの違い

カイロプラクティックと同じように、アメリカから入ってきたもう1つの自然療法に「オステオパシー」があります。カイロプラクティックとオステオパシーは、手技を用いた自然療法という点では共通しますが、治療理念やアプローチの仕方に違いがあります。

ここではカイロプラクティックとオステオパシーの違いについて見ていきましょう。

 

オステオパシーとは

オステオパシーは1874年(明治7年)に、アメリカのアンドリュー・テイラー・スティル博士が発表した手技療法です。1899年には、「頭蓋に対するオステオパシー療法」という新しい分野がDr. ウィリアム・ガナー・サザーランド D.O.によって開拓されました。

1910年にはアメリカで医学として承認され、その後日本に伝わったといわれています。1920年には、日本初のオステオパシーに関する書籍「山田式整体術講義録」が発行されました。

しかし、オステオパシーを「整体術」として紹介してしまったため、「オステオパシー」という名称はあまり広まりませんでした。 オステオパシーは、カイロプラクティック同様に「医学」として認められています。

また、アメリカ・イギリス・フランス・カナダ・オーストラリアなどでは、国際基準の教育が行われ、国家資格にもなっています。

 

カイロプラクティックとオステオパシーの違いは?

カイロプラクティックは、主に背骨のゆがみを手技で調整することで体の不調を改善させる治療法です。

一方、オステオパシーは体を1つのユニットとして捉え、筋肉やじん帯、骨格やリンパの流れなどを調整させていきます。

このように手技や考え方に違いはありますが、基本的に人間本来の自然治癒力を高めるという点では共通しているといえるでしょう。

 

カイロプラクティックは保険適用されない

医学としてカイロプラクティックを認めている欧米では保険を使って治療を受けることができますが、日本では自由診療になるため、保険は適用されません。欧米のように世界保健機関(WHO)の基準に適した教育機関がほとんどないことも理由の1つといわれています。

今の日本では短期の講習でカイロプラクターとして開業することができ、施術の技術に差が出やすいのが実情です。一方、世界レベルの教育を受けて開業している方も少なくありません。施術を受けるときは、カイロプラクターの経験や実績を確認してから足を運んでみるとよいでしょう。

 

まとめ

カイロプラクティックは、主に背骨のゆがみを手技で調整して体を改善させる1895年にアメリカで開発された自然療法です。欧米では「医学」として認められており、世界には約20万人のカイロプラクターがいると報告されています。

日本の場合、カイロプラクティックはあくまでも民間療法で、カイロプラクターの技術は人人によってそれぞれ異なります。

21世紀の代替療法として期待されているカイロプラクティックですが、日本では自由診療で保険は適用されません。施術を受けるときは費用面のことも考慮し、自分の希望に合ったカイロプラクティック院を選びましょう。